もうすぐ1月17日、阪神淡路大震災の15年目だ。
テレビやマスコミが、日が近づくと報道する頻度が増えてくる。これが何とも嫌だ。
心がざわつくのだ。人は嫌なことはなるべく忘れるようにできている。
遠い記憶の抽斗の奥深くに、しまいこんでしまうのだ。
それが、一つのきっかけで忘れていたことを鮮明に思い出してしまう。
思い出している自分にふと気づき、またその時から心がざわついてくるのだ。
何なんだろう。この説明しがたい不安な気持ちは。
幸い身内に死んだ人はいないし、壊れた家も修複できたし、最悪の状況の人から
見れば何を贅沢なことを言うと、責められそうだ。
でも、あの時夢中で必死で過ごした日々。自分が年をとってきたことも
加味されて、トラウマが毎年思っていた以上に重くのしかかる。
年月が経てば経つほどそのことに気づかされる脆い自分が居る。情けない。
だから、震災のドラマや報道は見たくないし、避けたい。ウンザリだ。
今朝は、北朝鮮による拉致事件被害者の有本恵子さんが12日、50歳の誕生日を
迎えたというニュースを見た。ご両親がケーキにローソクを点けて祝う姿が流れた。
きっと、私が感じる心のざわつきと同じく、27年間一時も休むことなく悲しみと共に
数百倍の重さでのしかかっていたのであろうと思われる。辛いことだ。
こういうことは、みな語り継いで決して忘れてはいけない大事なことだけど、
思い出さされる辛さも、乗り越え心強くして行かないといけないことなのだ。
ヘナチョコな私、がんばれ~。