高校野球の季節だ。
連日暑さの中、各地で決勝戦が行われ、次々と出場校が決定している。
関西学院高等部の甲子園出場は戦後初めて、実に1939年(昭和14年)以来、70年ぶりの出場となる。
兵庫県西宮市にある甲子園球場。同じ西宮市の上ヶ原台地にある関西学院高等部にとって、甲子園は本当に近くて遠い聖地だったのだ。
我が家に近いこの学校が、8月8日、第91回全国高校野球選手権に出るという快挙。もう選手の身内のように嬉しい。よくやった!! みんな本当におめでとう。心から応援します。
もう、涙が出そうです。大会はまだこれからなのにネ。
監督の広岡正信さん(55歳)OBで、母校を甲子園に導いた功績を讃えたい。
わが弟もかつてこの野球部で、中・高時代、真っ黒になりながら白球を追っていた。部員も少ないうえ、グランドも整備がイマイチでイレギュラー・バウンドの球でけが人も続出していた。
大会予選で姫路か明石だか遠い試合会場へ早朝から出かけ、夕方さらに黒光りするくらい汗まみれに焼け、がっくり首をうなだれて帰ってきたときは、かける言葉も見つからなかった。あとでわかったのは、当時、破竹の勢いの東洋大姫路高校に負けたということだった。
さらに後、何かの話の中で弟が「1回でいいから、だれか試合を観にきて欲しかった」と言ったひとこと。
これは堪えた。そうだったのか、かわいそうな事をしたという、ただその思いでいっぱいになった。
家が商売をしていて、親は休みもなく、私自身もバスケの部活どころか父兄会にも、親に来てとは言い難いので、言わない子どもだったから気づかなかったのだ。
小学校のころから、弟たちを散髪に連れて行ったり、修学旅行に必要なものを買いに行ったり、弟が学校で怪我をしたといったら、先生が私の教室に連絡をしてきて、私がバスに乗せて病院まで連れて行ったりしていたくらいだから、親は来られないものと思い込んでそれで当たり前だったから。かわいそうなことをした。
今度の関学・窪大介内野手(17)・主将は、小さい時からの大病を乗り越えて抜群の根性の活躍。
お母さんが心から応援し、眼を潤ませたという。家族の応援が大きな励ましになる。
これが高校野球。これぞ高校野球。
さあ、家族もOBも、近所の人も、現役学生も、職員もみんなそれぞれの応援すべきチームを応援合戦で、暑い夏を楽しみましょう。
いいなあ! 高校野球。
神戸新聞の記事は、こちらから
http://www.kobe-np.co.jp/news/sports/0002181145.shtml
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